放送記念日特集「今 テレビはどう見られているか」

今年のNHKの放送記念日特番、23日の夜にリアタイで観た。面白かった。

番組内容はこのYahoo!ニュースがよくまとまっていると思う。テレビ(放送と番組コンテンツ)とネットの相関を、特に視聴スタイルの観点から、「逃げ恥」「真田丸」という、2016年でネットでバズったドラマを題材にしつつ分析していた。
この2つのドラマのヒットの要因は、コンテンツハンターからヒットライダーに波及していったから、という論調の展開があった。確かに回を追うごとに視聴率が上がった逃げ恥はその図式が当てはまるけど、真田丸はネットの盛り上がりが視聴率に反映したかというとそうはなっていないように見える。ネットの意見交流などがもうひとつの磁場にはなったのは事実だが。このtogetterなどで相変わらずその熱量は窺える。石田三成botの中の人の話は面白いけれど、あの人はコンテンツハンターではないだろう。
むしろ、視聴形態ではなくコンテンツ受容の観点から視聴の多様化を捉えるのであれば、近年の朝ドラほどバズっていないものの視聴率ではひけをとっていない「べっぴんさん」をヒット作として例証した方が適切なアプローチになるように感じた。