メジャーリーグの書かれざるルール / ポール・ディクソン

メジャーリーグ、俺の世代だと大リーグ、関連の本が好きだ。特に選手や関係者のおかしい話の類。個人的には
・ボール・フォア/ジム・バウトン
・ロッカー・ルーム/スパーキー・ライル
・アンパイアの逆襲/ロン・ルチアーノ
がベスト3。それ以外でも、ロジャー・エンジェルのメランコリックな野球エッセイにも選手の気の効いた一言は出てくる。
今回読んだこの本も、タイトルとおり「書かれざるルール」について書いてあるのだが、それを表現したり語る選手や関係者の言動が実におもしろい。基本的に出典を引用して例証する形式の本なので、引用元となった本を探してみたくなる。

この本に書かれていたものではないが、ヤンキース監督だったジョー・トーリは現役時代は醜男の代名詞で、ブスな女性を「ジョー・トーリにおっぱいをつけたみたい」と例えたり、ちょっとかっこいいのでは前の対戦で三振にとられた売出し中の若手豪速球投手からタイムリーヒットを打ったルー・ピネラが「我々はプロだ。同じ種類の球ばから投げていれば遅かれ早かれ一発お見舞いするさ」みたいな、そういう話が好きなのだよ。