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名盤レコーディングから読み解くロックのウラ教科書 / 中村公輔

自分のバンドのDIYレコーディングの真似事をしたこともあり、このアルバム、この曲、このギターやドラムはどうやって録音されたのだろう、と考えながら音楽を聴くのが好きだ。また、そうしたテーマで書かれた本も好きだ。レコーディング・スタジオの伝説 20…

俺たちの1000枚 10 Artists × 100 Albums / 木村ユタカ

いわゆる"無人島レコード"系の一冊。人選がツボだった。スライのフレッシュのインパクトの大きさがよくわかった。 その中でも村松邦男の項では、たびたび「(ベースの並木進の)成増の大邸宅」というフレーズが出てくるので驚いた。山下達郎界隈の話は疎くて…

のぼせもんやけん / 小松政夫

第1巻「のぼせもんやけん 昭和三〇年代横浜〜セールスマン時代のこと。」、第2巻「のぼせもんやけん2 植木等の付き人時代のこと。」をまとめて読んだ。ドラマに出てきたエピソードは2巻で散見される。 まとめては徹子の部屋出演時に聞いたことがあった程度の…

時代とフザケた男 / 小松政夫

NHKのドラマで気になって読んでみた。この人について書かれた本は読んだことがあるけど、本人が語っているのは初めて読んだように思う。 例えば高倉健とのエピソードは、青島幸男の著書(小松、青島がゴルフ中のやりとりを全部この本にある「小松っちゃん、…

雨の土曜日

0:30に寝て7:00起床。肌寒く、部屋着をデニム地のスパッツと七分袖の厚めのTシャツにした。昨晩の予報で曇りと言っていた9:00の時点で雨は止まず。やはり予報関係なく昨晩のうちに水物の買い出しは済ませておいたほうがよかったかな、と後悔していると、ほど…

気になることば

「昭和歌謡ポップスアルバムガイド 1959-1979」という本を読んでいる。ロカビリーやGS、アイドルも全部ひっくるめた流れで捉えているので非常に面白い。で、多数の執筆者が寄稿しており、そのプロフィールページの大久達朗氏のことば。「懐メロ糞食らえ」で…

不動産格差

不動産格差 / 長嶋修著 の所蔵数と予約数練馬区立図書館 所蔵数6 予約数40 板橋区立図書館 所蔵数1 予約数3この差はなんなのか

活目

雑誌東京人の2016年8月号「特撮と東京」というのを借りてきた。東京人 2016年 08 月号 [雑誌]出版社/メーカー: 都市出版発売日: 2016/07/02メディア: 雑誌この商品を含むブログ (2件) を見るざっと見たところだが東京圏の地図に出現した怪獣がプロットしてあ…

火花 / 又吉直樹

通勤の車中と仕事の空き時間で読んでしまった。自分には、文学の体裁をまとった(漫才という形式の)笑いの表現論のように読めた。つまり、又吉直樹という人は笑いというものをこういう風に考えているのだな、と読み取ってしまった。もし、作者の人となりを…

トーストと唐揚げ

今週のヤマ場は月曜日の朝一番だった。ディープ神奈川案件。7:00過ぎには会社を出発して東海道線に揺られる。この時間の南方面もすでに満員。横浜を過ぎても変わらなかった。 案件自体は突発的な無茶ぶりが出たりして今後の紆余曲折も予想されるものの弊社担…

明日が今週のヤマ場

明日午前中のディープ神奈川案件に向けて、本日も粛々とデスクワーク。 エクセルを印刷するならTrue Typeフォントじゃなきゃね。定時退社強制デーなので11:30稼動で撤収。混雑を見越して丸ノ内線は東京駅乗車にしたが正解だった。あまりあくせくせずに帰って…

業界地図

昨日図書館に行った時に長女の予約分も受け取ってきた。業界地図などを借りているので昇進試験でも受けるのかと思ったら、就職活動が始まった次女の参考書用だった。 名鑑を見て推しを選ぶ感覚で読むといい、とか謎アドバイスであったが、頭でっかちにならな…

男のコラム2 / マイク・ロイコ

今回のアメリカ大統領選挙を見聞して読み返したくなり、20年以上前の本を引っ張り出してきた。シカゴ・デイリー・ニューズのコラムニストのコラム集が翻訳されたもの。読みたかったコラムは「人種差別」というタイトル。'80年代初頭のキューバでのマリエル港…

ヒットの崩壊 / 柴那典

先日読了したヒットの崩壊が面白かった。 津田大介が書いた誰が音楽を殺すのかの10年後の風景と認識しながら読んでいた。両者の視点、取り上げているものは異なるものの、(国内ポピュラー)音楽はヤバい状況なのかという問題提起から、現在の音楽ビジネスの…

青春ブラザーズ

出典の記憶は定かではないないのだが、後に生恵幸子と夫婦コンビを組むぼやき漫才の人生幸朗は、それ以前のコンビ(所属ユニット)が青春ブラザーズという名前だったらしい。 レトロモダンでカッケー、と個人的に気に入っていたのだが、誕生の経緯に関する記…

火星の人 / アンディ・ウィアー

映画化を受けて、原作が面白い、という声をいくつか見たので読んでみた。面白かった。4日間の通勤と、最後に今朝の在宅で一気に読んだ。 説明されている科学的な事象は理解できないところもあったけれど、ストーリーは充分追うことができたし主人公を始め出…

狭小邸宅 / 新庄耕

胸糞と評判の本を読了。読後感は事前予想ほど胸糞ではなかった。主人公が覚醒するあたりからは、波のうえの魔術師のダークサイドバージョンといった印象。波のうえの魔術師 (文春文庫)作者: 石田衣良出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/09/20メディア: K…

寒い午後

散髪を終え、武蔵小山のガストで若鶏南蛮定食。ごはんは普通盛り家を出るときにザイザルを呑み、そして腹もいっぱいになり、ぼんやりし始める。 池袋でいくつか用足しをして、帰宅後は往復の電車で読み進めるうちに続きが気になりすぎた読書を継続。一日で読…

刑事雪平夏見シリーズ / 秦建日子

現在5冊刊行されているシリーズの4冊めまで読んだ。とにかくテレビシリーズとはテイストが全然違うので驚いた。小説のほうが面白い。 ただ、どうしても主人公雪平夏見は篠原涼子で読めてしまう。描写や行動を読む限りは篠原涼子っぽくないのに刷り込まれてし…

「うまいもん屋」からの大阪論 / 江弘毅

2011年8月発行。自分が大阪に行く前かいる時に出会っておけばよかったと思う。 大阪に転勤してこの街に感じたのは、コテコテや豹柄といった事前イメージとは異なるもっと洗練された何かだった。その街の洗練を丁寧に説明してくれている。わたしにとって、大…

幕が上がる / 平田オリザ

ももクロで映画化、ということで読んでみた。演劇で表現する「高校生らしさ」とは何か、ということに取り組んでいく話といえばいいのか。先日読んだフルタイムライフも、物語的な起伏の無い日常を「らしさ」として表現する形式だっただけに、勝手に通底する…

フルタイムライフ / 柴崎友香

その街の今は、以来の柴崎友香。 会社に勤めて毎日を暮らす、ってこういうことだよな、ということを改めて実感させてくれる。主人公の目線というか態度に好感が持てて読後感が爽やかだ。 刺激の強い描写や話の展開は無いけれど続きが気になってどんどん読み…

事典にない大阪弁-絶滅危惧種の大阪ことば / 旭堂南陵

住むのも働くのも中心部のビジネス街だったからか、大阪という街や人にあまり悪い印象は無い。本町から船場あたりが生活の中心だったので歴史や長い年月の積み重ねを感じられて、東京23区ではありながらベッドタウンに住む自分にとっては珍しい経験や貴重な…

刑務所のリタ・ヘイワース / スティーヴン・キング

映画をあまり見ないので「ショーシャンクの空に」は未見で、名作だということぐらいしか知らなかった。これが原作だということで読んでみた。 一人称で進んでいく話はいろいろな箇所で琴線に触れてくる。乾いた語り口と話の構成の力の抜け具合で一気に読めて…

肉饅と焼き鳥

大山Walkerを読んでいたら神楽坂の五十番の工場が大山にあって製造直販もやっていることを知る。早速出かけて調達し、その足で仲宿の鳥新の焼き鳥も調達。12本で1,150円。 大変美味でした。満足。製造直販の工場をめぐるのは楽しいかも。今度は上板橋の東武…

アイドルのいる暮らし / 岡田康宏

竹中夏海に続くポット出版のアイドル関連本。 タイトルのとおり、生活にアイドル(特に現場)の比率が高い人たちのインタビュー集。対象との距離感の取り方に関する自分なりの考えがあり、それに従って生活をするというのはどういうことなのか、という点につ…

後半戦

12時間稼動を終えて帰ってきて今週もあと1日。 今日は昼間に少し出かけた。風は冷たく、日陰は寒かった。電車代をけちって歩いたから余計そう感じたのかもしれない。 ただ明日から、ハッピーブライダル-残ったみんなは蟹工船-という状況が待っているので正直…

その街の今は / 柴崎友香

最初に知ったのはテレビドラマ版。2年前の今頃、日曜日のどんよりした午後に大阪の自室で偶然、途中だけ見た。淡々としたストーリーと静かな音響、屋外ロケで映る大阪の街並にしばらく見とれてしまい、我に返って買物に出かけた記憶がある。 その時のもの静…

ホリイのずんずん調査 かつて誰も調べなかった100の謎 / 堀井憲一郎

週刊文春でその存在を知り、テレビおじゃマンボウでその姿を確認し、初代のディズニー本で本格的に著作を読み始めた人。 だんだん面白コーティングするのをやめて世間や人々に物申す感じになってきたな、と思っていたらこの調査も時代を経るに従ってそんな印…

IDOL DANCE!!! / 竹中夏海

大変面白かった。 ビジネスや音楽制作・楽曲からアイドルを読み解く文章は読んだ記憶があるが、ダンスからの切り口を読んだのは初めてだと思う。専門的な内容とド素人の自分にも理解できるところのバランスが取られていて分かりやすく読むことができた。しか…