時代とフザケた男 / 小松政夫

NHKのドラマで気になって読んでみた。この人について書かれた本は読んだことがあるけど、本人が語っているのは初めて読んだように思う。
例えば高倉健とのエピソードは、青島幸男の著書(小松、青島がゴルフ中のやりとりを全部この本にある「小松っちゃん、大福食べますか」で済ませる)で読んだり、とか。産まれた赤ん坊を見に来たタモリが自身の股間であやそうとした話はタモリ自身のテレビでのトークだったり、とか。

本人による見聞が加わっているので一層面白い。黒柳徹子の本にあった、NHK生放送で三木のり平がセットのそこかしこにカンペを貼った話は、共演した植木等がセットを蹴散らかしてカンペを台無しにした、というエピソードにパワーアップしていたりする。
ベンジャミン伊東で怪演を続ける伊東四朗が、思い余って小林信彦に「私は狂っているのでしょうか」と相談を持ちかけたくだりは抱腹絶倒だった。

もう少しこの人の本を読みたくて探してみると「のぼせもんやけん」という2巻が10年くらい前に出版されているのを知った。地元の図書館に無いので都内区立図書館の蔵書検索をやってみると所蔵館がいくつか見つかった。ドラマ人気もあってか予約数が凄いところもあった。
 
葛飾区:予約11件          文京区:予約2件   この差はなんなのか