話題豊富な人

オックスフォードの長袖で外出したのは失敗だった。汗で濡れるし、オフィスの空調で湿ったシャツが冷やされるし、でいいことなかった。

配属先の部門では俺より2、3歳下でこの業務が長い人がいる。何かにつけて教えたがりで、その割自分の仕事はルーズな人。

目新しい話題のネタ振りが得意な面白おじさんを自認しているようなのだが、会議のアジェンダの理解力などが弱い。例えば、新しくこういうスキルを持った人が加わるとしたら部門としてどういう仕事をやってもらうのがいいか、というテーマで会議をすると、彼は自分の業務アシスタントに振りきれず自分でも処理が苦手な仕事を頼みたい、という話をする。「やってもらう」ではなく「してほしい」という目線でしか意見が出せない。
面白おじさん的な振る舞いにしても、自分が見つけた(ちょっとしたネットニュース程度の)ネタを人に話すのはいいのだけど、人からの話を受けて会話を膨らませることができない。いわゆる「先攻」の人。

「先攻の人」であり続けるためには、先鋭的な響くネタを振り続けないとそうそう面白がってもらえるものでもないわけで、現在は波長が合う一部の人(含む客)とだけ仲良くする状態になっている。
やはり「受け」たり「返し」たりという「後攻」の立場で楽しく実りある会話ができてこそ、話が面白い人として認知されるんではないかな、と俺は思っている。それを自分ができているかどうかは別にしてね。