帰任1年

2013年度最終週は目・肩の痛みで休みまくり。木・金曜日の高稼働でなんとか帳尻合わせをした。
振り返ればワーク・ライフ・バランスを取ることの難しさを痛感した一年だった。自分の業務適性(耐性)を棚に上げて言えば、客筋の悪化に尽きる。BtoBでこの調子なんだからBtoCに携わる人の苦労は大変なものだろう。
同じ商取引に参加しているという当事者意識(悪く言えば共犯関係)みたいなものはもう存在しないみたいだ。金を払う側≒圧倒的正義、みたいなものを金を払う側が率先して振りかざしているように感じる。それは金を受け取る側が自発的に演出するものだったはずなのに。

今日図書館で見た光景。ある高齢者が返却した本が汚れていた。返却者は自分の仕業じゃないと頑なに否定しているが、バッグの中を改めると剥き出しの苺の粒が潰れて残っている。図書館職員が汚れを検品しているうちに返却者は別の窓口に行き、「落し物の連絡を貰った」という話を始めている。返却のやりとりを見ていた窓口担当者は本の汚れを確認した後で忘れ物の返却をする旨を伝えようとすると、その返却者は耳が遠い素振りで会話が成立していない。
それでも返却者は行政サービスに対する客であり、サービスに混乱をきたすために意図的にそうした行為に及んだわけではないし自覚も無い。

自分もある局面では金を払う側として無自覚に圧倒的正義を振りかざしているのかもしれない。そこがとても怖い、そして歯痒い。